制作方針等の現状

『アウンサン将軍』は、ビルマ(現ミャンマー)独立の父として、今なお根強く支持されている人物であり、現政権にも大きな影響を与えた人物として評価されております。

本映画の内容におきましても、アウンサンスーチー女史の御尊父である事から、当初2015年の選挙を背景に政治的な要素を含んでいるのではないかと、我々日本事務局も危惧しておりましたが、あくまでも『アウンサン将軍』の生涯を描くものであり、現政権に対し批判的な意向を持って製作されるものではない事を確認することが出来ました。

その裏付けと致しまして、前項でも述べさせて頂いたように、現テイン・セイン大統領より、本作品製作と今後のミャンマー映画界発展のためにと、撮影所建設用地30エーカーとロケ地として100エーカーの土地を提供され、テイン・セイン大統領自身が執筆した小説も映画化したい旨の話が提案されたりしているとの話も出ております。

本作品のプロデューサーであり、製作委員会実行委員長でもある、ツ・ラ (Thu Ra /通称:ザーガナー)氏は、民主化運動の旗手として、スーチー女史の軟禁以前から軍事政権に反旗を翻し、数回にわたり投獄された経験を持っておりますが、2011年にテイン・セイン大統領が誕生し、国際社会の予想を超えるスピードで政治・経済改革を実施されている中で、両氏の直接会談が常時実施されており、民主化運動に関わる政治犯の釈放も年内には全て完了させるとの報道が流れるなど、現政権とも良好に密接な関係が出来上がってきているとの分析も出来ます。

また、ザーガナー氏はNLD (国民民主連盟)  より政治家への道を強く要請されましたが、自分は映画製作者であり政治家になる事は考えていないとの主張を曲げず、本作品を完成させるために全力を尽くす意向を明確にしており、我々日本事務局は、本件を進めるに当たり各方面から指摘された、現政権を批判し、スーチー政権をもたらす為のプロパガンダとして利用されるような内容ではなく、あくまでも、ビルマ建国の父として崇められている『アウンサン将軍』の生誕100周年を記念する作品であることを確信し、関係各位のご理解の下、ミャンマーの製作委員会と共に、本映画の成功に寄与していく所存でございます。

映画「ボージョッォ・アウンサン」日本製作事務局
事務局代表:相田和男